金融機関や事業会社などの法人株主というのは、営業上の関係などから比較的長期に持つことが多かったことから、一般には法人株主が安定株主で、個人株主が不動株主とされてきました。 しかしながら、1990年代に入りバブル経済が崩壊して以降は、企業業績の不振や株式相場の低迷が続いたうえ、経済構造の変化に伴い企業間の取引関係も変化してきたことなどから、安定株主といわれてきた金融機関や事業会社が持ち株を手放す動きが活発になりました。 なお、それまでの金融機関や事業会社に代わり、海外の機関投資家の持ち株が増えていますが、このような機関投資家に安定株主になってもらうためには、ディスクロージャーの徹底と、業績向上により株式価値を高めることが必要になります。
IPO(initial public offering)というのは、株式公開に際して市場に株式を新規供給することをいいます。 このIPOには、新たに資金を調達する「公募」と、大株主などが保有株を売り出す「売り出し」があります。
公開価格(公募・売り出し価格)は、募集する際の値段をいいます。 かつては初値※が大きく上回り、公開株は必ず儲かるという公開株神話をもたらしました。 ※公開価格よりも流通市場で取引される最初の値段のことです。
□上値・上値抵抗線