長短金融の分離の撤廃とは?
普通銀行等の資金運用の期間については、規制が行われていませんので、実質的に長短金融の分離は、資金の受け入れ期間に対する規制を通じてその実行性が確保されてきました。
とはいえ、金利スワップの発達によって、実質的に長期固定金利調達が可能になったほか、金利自由化のもとで、このような規制が続けられると、金利リスクの増大等によって銀行経営が不安定化するという見解もあり、1994年10月には、普通銀行による期間5年の中長期預金の受け入れが可能となりました。
さらに、1995年10月には、預金期間の制限がなくなるなど、資金調達サイドも含め長短金融の垣根はほぼ撤廃されています。 |