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他社株転換債の仕組みについて

どのような仕組みになっているのですか?

他社株転換債は、特定銘柄の株価の動きによって償還条件が変わります。

なので、あらかじめ決めた評価日に対象企業の株価が一定価格を下回っていれば、株券で償還されて、投資家は時価より高い価格で株券を取得することになります。

そして、取得した株式がその後も値上がりしない場合には、実質的に元本割れと同様になります。

また、反対に、株価が一定価格を上回っていれば、債券のまま償還されますので、高利回りが得られます。

なお、通常の債券に個別株オプションのプットの売りを組み合わせて組成します。

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社会問題になった他社株転換債とは?

他社株転換債は、2000年にはソニーやNTTドコモなどの優良株を対象としたものが盛んに個人向けに販売されました。

しかしながら、その後のIT相場の崩壊で多くは実質元本割れとなりました。

その中には「10%を上回る高利回り商品」として販売した証券会社もあったようです。

この他社株転換債は、こうした背景もあり、また、仕組みが複雑なために証券会社の説明不足と投資家の理解不足から、その後、社会問題となりました。


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