資産管理型営業とはどのようなものですか?
資産管理型営業というのは、日本の証券会社がリテール(個人取引)分野で目標にしている営業スタイルのことをいいます。この営業スタイルは、かつてのように株式の回転売買などで手数料を稼ぐのではありません。
具体的には、顧客の資産形成に役立つ商品を勧誘して、長く保有させるとともに、それらを預かり資産として積み上げ、投信の信託報酬や、ラップ口座の管理手数料など、資産管理から安定的に得られる収益によって経営基盤を固めていこうというものです。
資産管理型営業の背景は?
バブル崩壊により株式の右肩上がり神話が崩れ、個人投資家の株式離れが深刻になってきたうえ、株式の委託手数料自由化も進み、これまでのような営業スタイルでは利益が上がらなくなってきたことが背景にあります。
とはいえ、この資産管理型営業を軌道に乗せるためには、資産運用能力や商品開発力に加えて、強靭な営業力を必要としますので、すべての証券会社が方向転換に成功するとは限りません。 |